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中央アジアへの中国の攻勢(7)

 投稿者:解法者  投稿日:2010年11月23日(火)10時48分36秒
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   前記でアメリカの中央アジア諸国へのアプロ-チについて説明したが、アメリカの中央アジア諸国への接近はそればかりではない。それは、アメリカのアフガンでのタリバンとの戦争において中央アジアが軍事拠点として重要な地位を占めているからである。アメリカは2001年10月、ロシア領空の輸送保障をロシアから取り付け、ウズベキスタンとキリギスタンに軍事基地を確保し、さらにカザフスタン・タジキスタンからも緊急時の空港利用の承諾を得ている。これらは軍事的関係で経済的関係ではない。しかし、アメリカはこれらの中央アジア諸国に多額の援助を与えている。
 ロシアも含めて中央アジア諸国がアメリカの軍事に協力せざるを得なかったのは、本機構の目的の一つであるイスラム勢力による政権打倒など混乱に対処することに共通の利益を有していたからである。中国とて同じでこれに反対するわけにはいかなかったのである。それと中央アジア諸国がアメリカから受ける経済的援助(ウズベキスタンは年間1億ドル、
キリギスタンは年間5千万ドル)欲しさである。
 このアメリカの目論見は、グルジア(「バラ革命」2003年)、ウクライナ(「オレンジ革命」2004年)、キルギスタン(「チュ-リップ革命」2005年)、ウズベキスタン(カリモフ大統領打倒住民暴動 2005年)、がアメリカの影があったことから、本機構はアメリカへの警戒感から、アメリカの軍事基地は撤退を余儀なくされ、この地域へのアメリカの影響力は大きく削減された。
 ただ、アメリカがこの地域への影響力の拡大を断念したとは考えられない。アメリカは中央アジア諸国の民主化(この地域の独裁政権の打倒)を図ることにより、この地域へのロシア・中国の影響力を削ぎたいのが本心であろう。
 本機構は、ロシア・中国からアメリカを加えたせめぎあいになってくることは確実と考える。
 最後に日本であるが、穏健な資源の拡大を目指していると考えられ、中央アジア諸国にとっては歓迎すべき国であろう。日本としてはロシア・中国を牽制する意味でも経済援助を通じてこの地域への戦略的地位の拡大に努めていただきたいものである。
 
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