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危険運転致死傷罪の基準(11)

 投稿者:解法者  投稿日:2012年 3月15日(木)20時47分0秒
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   反対意見を述べた「田原睦夫」裁判官が激しく多数意見を非難し、これに「大谷剛彦」裁判官が応じたところをみると、合議では激しい意見の対立があったものと思われる。
 本件の判決(多数意見)では、事故時の酔いの程度が不明確で蛇行などが認められない今回のような場合でも、事故前の飲酒や衝突の状況からアルコ-ルの影響が認定できれば、
「危険運転致死傷罪」が成立するとしている。つまり、前記の判決内容ように①~⑤を総合的に判断して「危険運転致死傷罪」の認定を認めるというのであるから、「危険運転致死傷罪」の成立要件を緩やかに解釈するものと考えてよい。この背景には同罪が<故意犯>の要素を有しており、そこに着目して厳格に解釈しては同罪の成立が危ぶまれるという危機感があったと考える。
 ただ、「ほぼ直線道路で、衝突寸前まで前方の車に気がつかなかったのは、アルコ-ルによる正常な運転が困難な状態で自動車を走行させた」と考えざるを得ない。その意味では、
判決(多数意見)が正しい。
 
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